慶良間と万座、どっちで潜る?沖縄ダイビングを現地ガイドが徹底比較
沖縄でダイビングをしようと調べていると、必ずと言っていいほど候補に出てくるのが慶良間諸島と万座。
「透明度なら慶良間?」
「万座のドリームホールも気になる」
「初心者ならどっち?」
「2日間潜れるなら両方行くべき?」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
同じ沖縄でも、慶良間と万座ではダイビングのスタイルがかなり違います。
先に結論から言うと、
沖縄で初めてダイビングするなら、まずは慶良間。
ダイナミックな地形を楽しみたいAOWダイバーなら、万座もぜひ候補に。
ただし、「どちらが上」という話ではありません。
大切なのは、自分がどんなダイビングをしたいかです。
那覇を拠点に毎日のように沖縄の海を潜っているガイド目線で、慶良間と万座の違いを比較してみます。
慶良間と万座の違いを一目で比較
| 慶良間諸島 | 万座 | |
|---|---|---|
| 海の雰囲気 | 明るいブルー、サンゴ、砂地、外洋。 | ドロップオフ、洞窟、縦穴、砂地。 |
| ポイントの種類 | 非常に多い | 地形ポイントが特徴的 |
| 那覇から | ボートで約1時間 | 車で約1時間20分+ボート |
| ボートスタイル | 1日ボートで海上に滞在 | 基本的に1ダイブごとに港へ戻る |
| 初心者 | ◎ | ◯ |
| OWD | ◎ | ◯ |
| AOW以上 | ◎ | ◎ |
| 地形好き | ◯ | ◎ |
| サンゴ・南国感 | ◎ | ◯〜◎ |
| 船酔いが心配 | △ | ◎ |
| 沖縄が初めて | ◎ | ◯ |
*ポイントやダイビングスタイルは、その日の海況・参加者の経験・ボートによって変わります。
慶良間ダイビングの魅力
まず驚くのは「青さ」
那覇からボートで約1時間。
慶良間諸島に近づいてくると、沖縄本島周辺とは海の色が変わってきます。
透明度20〜30mほどになる日も珍しくなく、コンディションの良い夏にはさらに遠くまで見えることもあります。
水中に入ると、
白い砂地。
サンゴ礁。
太陽の光。
そしてどこまでも続くブルー。
「沖縄でダイビングをしている」というイメージに最も近い景色のひとつが、慶良間かもしれません。



40以上のダイビングポイント
慶良間の大きな魅力は、ポイントの選択肢がとても多いことです。
座間味島、渡嘉敷島、儀志布島、前島、黒島など、広いエリアにさまざまなダイビングポイントがあります。
穏やかなサンゴ礁。
真っ白な砂地。
ウミガメが現れるポイント。
魚影の濃い外洋。
流れを使ったドリフトダイビング。
同じ「慶良間ダイビング」でも、その日のポイントによって景色は大きく変わります。
そのため、
「昨日慶良間で潜ったから、今日は別の場所に行きたい」
と思う必要はあまりありません。
2日、3日と潜っても、まったく違う慶良間を見ることができます。



万座ダイビングの魅力
一方、沖縄本島中部・恩納村にある万座。
慶良間とはダイビングの雰囲気がかなり違います。
万座を一言で表すなら、
「地形が面白い海」。
ドロップオフやオーバーハング、洞窟、縦穴など、複雑でダイナミックな水中地形が特徴です。
ただ泳いでいるだけでも、
「次、この岩の向こうはどうなっているんだろう?」
という冒険感があります。
有名な「万座ドリームホール」
万座を代表するポイントのひとつがドリームホール。
水中に開いた穴から入り、縦方向へ潜降していくダイナミックなポイントです。
水深はおよそ27〜30m。
暗い穴の中を抜けていくと、その先にブルーの出口が現れます。
沖縄の明るいサンゴ礁とはまったく違う世界です。
ただし深度があるため、基本的にはAOW(アドバンスド・オープン・ウォーター)以上のダイバー向け。
OWDダイバーの場合は、ドリームホールには入らずサンゴの棚の上でも楽しめます。
「万座=ドリームホール」と思われることもありますが、万座には砂地やサンゴ、マクロ生物を楽しめるポイントもあります。
地形だけの海ではありません。



実は大きな違い。「1日の過ごし方」
水中だけではなく、慶良間と万座ではダイビング当日の過ごし方もかなり違います。
慶良間は「1日海の上」
慶良間の1日ツアーでは、朝に那覇を出港したら、そのまま午後までボートで過ごすのが一般的。
午前中に2ダイブ。
船上でランチ。
午後にもう1ダイブ。
というスタイルです。
50〜60フィートクラスの比較的大きなボートを利用することも多く、
「ダイビングを含めて、慶良間で丸一日過ごす」
という感覚に近いでしょう。



万座は1ダイブごとに港へ
万座はポイントまで5〜10分程度のことが多く、基本的に1ダイブごとに港へ戻ります。
1本潜る。
港に戻る。
休憩する。
そしてまた次のダイビングへ。
長時間ずっと船の上にいるわけではありません。
船酔いが心配な方にとっては、これはかなり大きなメリットです。
逆に「離島まで船で行く沖縄らしい1DAYトリップ」を楽しみたいなら、慶良間の方が向いているでしょう。



初心者なら慶良間と万座、どっち?
個人的には、沖縄でのダイビングが初めてなら慶良間をおすすめすることが多いです。
理由は「慶良間の方が簡単だから」ではありません。
ポイントの選択肢が多いからです。
その日の風向き、波、潮、透明度、そして参加者の経験に合わせて、さまざまなポイントから選ぶことができます。
OWDを取得したばかりのダイバーから、何百本も潜っているダイバーまで楽しめるのが慶良間の強みです。
AOWダイバーなら万座も面白い
逆に、
- AOWを持っている
- 中性浮力に慣れている
- 深場も問題ない
- 地形ダイビングが好き
- 洞窟やドロップオフを潜りたい
という方なら、万座はかなり面白い選択肢になります。
特に、
「慶良間はすでに何度か潜った」
という沖縄リピーターにはおすすめです。
慶良間とは水中景観がかなり違うので、同じ沖縄旅行の中でも雰囲気を大きく変えることができます。
2日間潜れるならどうする?
これもよく聞かれる質問です。
個人的には、
沖縄ダイビングが初めて
慶良間+慶良間
でもまったく問題ありません。
慶良間にはポイントが非常に多いため、2日間で同じ場所を潜る可能性は高くありません。
AOW以上で地形も好き
慶良間+万座
がおすすめ。
明るい慶良間の海と、ダイナミックな万座。
まったく違う2種類の沖縄ダイビングを楽しめます。
船酔いがかなり心配
万座
も候補に入れてみてください。
1ダイブごとに港へ戻れることは、船酔いしやすい人にとってかなり重要です。
「ウミガメが見たい」ならどっち?
これも非常によく聞かれます。
答えは、
どちらでも可能性は高いです。
ただし野生生物なので、必ず見られるわけではありません。
「このポイントなら必ずカメがいる」という保証はできないのがダイビング。
むしろ、
「今日は何が出るかわからない」
というのも海の面白さだと思っています。
「透明度がいいのはどっち?」
一般的には、透明度を重視するなら慶良間をおすすめすることが多いです。
沖縄本島から離れた島々の周辺を潜る慶良間は、透明度20〜30m以上になることもあります。
ただし、透明度は自然条件によって毎日変わります。
前日の雨、風、潮、台風などでも変化するので、
「慶良間なら必ず30m見える」
というものではありません。
万座でもコンディションが良ければ、とてもクリアな海を楽しめます。



結局、慶良間と万座どっちがおすすめ?
かなりシンプルにまとめると、
慶良間がおすすめの人
- 初めて沖縄で潜る
- 沖縄らしい青い海を見たい
- サンゴや白い砂地が好き
- いろいろなポイントを潜りたい
- 1日3ダイブ楽しみたい
- OWDを取得したばかり
万座がおすすめの人
- AOW以上
- 地形ダイビングが好き
- 洞窟やドロップオフを楽しみたい
- ドリームホールに行きたい
- 慶良間ですでに何度か潜ったことがある
- 長時間の船移動が苦手
どちらも沖縄を代表する素晴らしいダイビングエリアです。
そして一番おすすめなのは、
時間があるなら、両方潜ること。
慶良間で感じる「沖縄の青」と、
万座で感じる「水中を探検する面白さ」。
この2つはかなり違います。
だからこそ、両方潜ると沖縄の海の面白さがさらによくわかります。
TERIYAKI DIVERZでは慶良間・万座どちらもご案内しています
TERIYAKI DIVERZ Okinawaでは、那覇を拠点に英語・日本語でダイビングツアーを開催しています。
「自分の経験ならどちらがいい?」
「OWDだけど万座に行ける?」
「3日間あるけど、どういう組み合わせがいい?」
といったご相談も大歓迎です。
ライセンスレベルだけではなく、経験本数や最近潜った時期、希望するダイビングスタイルを聞いた上で、その方に合ったプランをご提案します。
沖縄の海は、慶良間だけでも、万座だけでもありません。
せっかく沖縄まで潜りに来るなら、
あなたの経験と「見たい海」に合わせて、一番面白い場所を一緒に選びましょう。

